スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

赤膚焼と与九郎 2

akahada.jpg晩秋、大和郡山に行く。所用が終えてから、いざ赤膚焼調査。
訪れた先は、奈良県立民俗博物館と赤膚焼の窯元2箇所の計3箇所。
いきなりの訪問に関わらず、皆さんご親切に対応頂き、本当に有り難かった。
いろいろ赤膚焼の歴史についてお聴きしました。
要約すると、
赤膚焼は、奈良市・大和郡山市で造られている陶器で、有名な遠州七窯の一つに数えられている。奈良の五条山では、室町時代から茶道に用いる土風炉(奈良風炉)などが造られていたが、天正年間に、豊臣秀吉の弟で郡山城城主の秀長が尾張常滑の陶工・与九郎という人物を招いて開窯させたのが、赤膚焼の起こりであると言われている。戸時代後期には藩主柳沢保光の保護を受け、幕末には名工奥田木白が仁清写しなどの技術を披露し、世に広まる。
しかしながら、その歴史自体がはっきりしたものではないという。赤膚焼の名前の由来すら本当のところよくわかってないとのこと。
私が佐治与九郎が陶工を奈良へ連れて行ったという話が愛知にあると言うと、とても興味を示してくれた。
「あくまで伝承ですが…」「いや、そちらの方が真実っぽいですよ」
普通、陶工は名を名乗らない。大抵、「○○窯」と名乗るそうだ。だから、秀長が開窯したという史実も窯元は疑問符を投げかけていたそうだ。
「陶工・与九郎」の出典先を尋ねた。
「本朝陶器攷証(ほんちょうとうきこうしょう)」金森得水著 安政4年(1857)の中の一文である。
天正慶長の頃、大和大納言秀長が尾州常滑村の与九郎を招いて製陶させる
著者は幕末の著名な茶人である。
「んー、幕末ですか…。信憑性はどうなんですか」と私。「全くの真実とは言い切れないかもしれませんが、全くのでたらめとは言い切れないでしょう」と窯元。
「赤膚焼と常滑焼とは今は似ても似つきませんが、当時はどうなんでしょう」
「赤膚焼は、歴史と共に技法が変わっています。当時の赤膚焼がどういうものか殆どわかっていません」
窯元は、赤膚焼研究会に所属し、メンバーの中に発掘調査を専門とされる人がいるという。
たまたま、博物館で紹介いただいた人と同一人物だった。
「12月の例会で会いますので、訊いてみましょう」
また、もうひとつの窯元には、どのようにそうなったか親身に考えて頂いた。
なぜ、常滑焼なのか?京都の窯と差別化を図りたかったのでは。
(常滑焼は六古窯の一つで、全国的にも有数な焼物の産地。鎌倉では数多くの常滑焼が出土されている)
どうして来たのか?信長の禁窯令で職を失って困ってたところに誘いがきたからか。
等々

大野城落城は天正12年3月(?)。
秀長が大和郡山城主になったのは、天正13年8月。
与九郎の弟・織田熊助は、秀吉に仕え、後に秀吉の家臣中川家の養子になっている。
与九郎自体、秀吉の家臣織田信包の家臣になっている。
秀長とのつながりは十分考えられる。

何か情報をお持ちの方、ご連絡を頂けたら幸いです。

奈良県立民俗博物館様、大塩正人窯様、小川二楽窯様、心より感謝申し上げます。
(ヨクロー)
スポンサーサイト

tag : 大河ドラマ

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

No title

こんにちは☆

とうとう大和郡山まで出かけていらっしゃったんですね~
私は秀長が与九郎を連れて行ったという話を信じてみたいですね~
尾張のものを自分の領地でも根付かせたかったなんて考えるだけでも楽しくなります^^

Re: No title

> こんにちは☆
こんにちはv-91
>
> とうとう大和郡山まで出かけていらっしゃったんですね~
いっちゃいましたよ。

> 私は秀長が与九郎を連れて行ったという話を信じてみたいですね~
大河ドラマが取り上げてくれたら、おもしろいですね。

> 尾張のものを自分の領地でも根付かせたかったなんて考えるだけでも楽しくなります^^
ちなみに鎌倉時代の鎌倉には常滑焼がいっぱい出土されるんですよ。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
プロフィール

ヨクロー

Author:ヨクロー
2011年NHK大河ドラマ「江」の最初の嫁入り先「尾張大野」
この地の郷土史研究を楽しく行なっている会です。
(写真の江は、あいち戦国姫隊の江姫です)

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
FC2カウンター
リンク
フリーエリア
月別アーカイブ
夢を叶えるための名言集


presented by 地球の名言
最新トラックバック
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
The Great Dodecahedron
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。