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著者・瀧田英二氏

尾張大野歴史資料館で説明させて頂いていると、逆に来館者に教えてもらうことがある。
「瀧田英二さんかね。よく知ってるよ。よくうちに来て、何遍も話しを聞きに来られた。資料とかもよく借りていって、ちっとも返さなんだ。うちだけでなく、そこら中で苦情が絶えなかったそうだ。ハハハ」
「常滑史話索隠」を読むと、かなりの文献を調べられているが、フットワークもかなりのものだったようだ。

eijitoisi.jpg瀧田英二氏は、1904年(明治37年)常滑に生まれました。
1926年(昭和元年)、東京帝国大学文学部国文科に入学。
大学では、「春の小川」の作詞家として、また近松門左衛門の浄瑠璃研究者として有名な高野辰之や日本史学の三上参次らに学びました。
大学卒業後すぐに軍隊に入り、そのかたわらで演劇史、仏教史などの研究を進めました。
しかし、1934年(昭和9年)の父瀧田貞一の死後、瀧田家を嗣ぎ、常滑に戻ることに・・・。
英二は、高野辰之・三上参次といった優れた研究者の仕事を手伝うなかで研究を深めましたが、研究者の道に進まず、父貞一と同様に、常滑で地域の発展に尽力する道を選び、瀧田織物株式会社社長、常滑通運株式会社取締役社長として、常滑財界で活躍しました。

大学在学中に知り合った女優花柳はるみ(糟谷いし)との間に、文彦、あゆちが生まれました。
しかし、英二といしが正式に婚約するのは、第二次世界大戦末期の1945年(昭和20年)4月のことです。
(*花柳はるみは「日本映画の女優第1号」として知られる人です)

戦後、英二は、若いころの研究を活かし、大野宮山城主佐治氏と織田信長との関係、常滑焼の陶工・上村白鴎、大野の木綿問屋である浜島伝右衛門などをテーマとした郷土史研究に力を注ぎました。
その成果は、瀧田英二著『常滑史話索隠』(1965年・昭和40年)に結実しました。

長男文彦は、研究熱心な父英二の姿をみて、フランス文学者になりました。
また、長女あゆちは、日本航空(株)初の女性管理職となり、日本のキャリアウーマンの先駆的な存在として脚光を浴びました。
妻いしを亡くした後、英二は常滑を離れ、長女あゆちとともに東京で暮らし、1998年(平成10年)、94年の生涯を閉じました。

常滑やきもの散歩道の中にある資料館「廻船問屋瀧田家」(常滑市栄町4ー75)は瀧田英二氏の生家だったところです。

(ヨクロー)
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No title

こんにちは☆
いろんな研究をしていたのに実業家に転進せざるを得なかったことは断腸の思いだったのじゃないかと推測します。
その中でも地元の歴史を研究していたというのは、やはり学者の心意気かもなどと思います。

現在の作家・詩人の辻井喬氏も共通するところがあるように思います。
西部百貨店や西友ストアなどの経営者の地位を捨てて、本来やりたかった作家としての地歩を固めました。
逆に異母弟の堤義明氏は、西部グループの総帥と一時もてはやされましたが、今ではその輝きも失ってしまっています。

瀧田英二氏も晩年になっても輝きを失わなかったのはとてもすごいことだと思います。
常滑にとっても大きな財産を残してくれたと思いますね。

Re: No title

> こんにちは☆
こんにちはv-446
いつもコメントありがとうございます。

> いろんな研究をしていたのに実業家に転進せざるを得なかったことは断腸の思いだったのじゃないかと推測します。
> その中でも地元の歴史を研究していたというのは、やはり学者の心意気かもなどと思います。

まり姫さん、心の観察力がするどいですね。

> 現在の作家・詩人の辻井喬氏も共通するところがあるように思います。
> 西部百貨店や西友ストアなどの経営者の地位を捨てて、本来やりたかった作家としての地歩を固めました。
> 逆に異母弟の堤義明氏は、西部グループの総帥と一時もてはやされましたが、今ではその輝きも失ってしまっています。

そうなんですか。全く知りませんでした。

>
> 瀧田英二氏も晩年になっても輝きを失わなかったのはとてもすごいことだと思います。

晩年の輝きもすごいですが、そこまで辿り着く足跡があってこその偶然の産物であったことも注目ですね。

> 常滑にとっても大きな財産を残してくれたと思いますね。

私もそう思います。
よくぞこの項目をを取り上げてくれたと思っています。
だが、その大きな財産を私たちは活かしきれていない。
本当は専門家によって徹底的に検証してほしい。
私は一般人。荷が重過ぎます。

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プロフィール

ヨクロー

Author:ヨクロー
2011年NHK大河ドラマ「江」の最初の嫁入り先「尾張大野」
この地の郷土史研究を楽しく行なっている会です。
(写真の江は、あいち戦国姫隊の江姫です)

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